有機と玄米の三和農産

玄米の素晴らしさを伝えたい!

玄米ってそもそも何でしょう?


玄米を思い玄米を考える三和農産

玄米とは、田んぼで実ったお米の実(モミ)から、外側の「もみ殻」だけを取り除いた状態のお米のことをいいます。
白米のように精米されておらず、茶色い外皮が残っているのが特徴です。

この茶色い部分は「表皮」や「ぬか層」と呼ばれています。玄米を白米にするには、このぬか層を削り取る必要がありますが、実はこのぬかの部分には、栄養がたっぷりと含まれています。

たとえば、玄米のぬか部分には、発芽するときに芽になる「胚芽(はいが)」も含まれています。
この胚芽やぬかには、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類、そして食物繊維など、健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれているのです。

玄米には私たちがよく知っている「炭水化物」も含まれています。炭水化物は、ビタミンB1などと一緒に摂取することで、体内で効率よくエネルギーとして活用される栄養素です。
逆に、ビタミンB1などが不足した状態で炭水化物ばかりを大量に摂ると、エネルギーに変わりきらず脂肪として蓄えられてしまい、「ご飯を食べると太る」と感じられる要因になってしまいます。

つまり、炭水化物とビタミンB群はセットで摂ることが大切なのです。玄米は、その両方を自然なかたちで一緒に含んでいる、まさに理想的な主食といえるかもしれません。

さらに、ビタミン不足と炭水化物の過剰摂取が重なると、体内で「活性酸素」が増えやすくなるともいわれています。これを解消しようと体が余計なエネルギーを使ってしまうことで、疲れやすさや体調不良の原因になることもあります。

科学的なことは専門家にお任せするとしても、私たちは玄米のもつ力と向き合いながら、少しずつでも日々の食に活かしていけるよう、お客様と一緒に学び、伝えていきたいと考えています。

自然のままのお米に宿る力を、無理なく、少しずつ、毎日の食卓に取り入れてみませんか。 


玄米に含まれる主な栄養素・成分

 玄米には、私たちの体にとって必要不可欠な栄養素が実にたくさん含まれています。

調べてみると、誰もが知っているものから、初めて耳にするような成分まで、実に多種多様な栄養素がぎっしり詰まっていることがわかります。

たとえば――

  • ビタミン類:ビタミンB1、B2、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンEなど

  • ミネラル類:カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレンなど

  • その他の有用成分:食物繊維、タンパク質、イノシトール、IP6(フィチン酸)、フェルラ酸、γ-アミノ酪酸(GABA)、アラビノキシラン など

これだけの成分を自然のままの一粒の中に持っている食材は、そう多くはありません。
それだけでも、玄米が「スーパーマン」ならぬ「スーパー食品」と言われるのも納得ではないでしょうか。

もちろん、こうした成分一つひとつの効能や効果について、私たちが医学的に断定することはできません。
しかし、白米と比べて圧倒的に多くの栄養素をバランスよく含んでいるという点において、玄米は私たちの体に寄り添う優れた日常食として、大いに注目すべき食材です。

体に必要な栄養素は、ひとつだけでは足りません。
玄米のように「自然の形で、まるごと栄養を届けてくれる食品」は、日々の食卓に無理なく取り入れられ、私たちの健康を静かに支えてくれる存在だと私たちは考えています。

難しく考える前に、まずは一口、試してみてください。
きっと、体が少しずつ、そのちがいを感じてくれるはずです。


不足しがちなカルシウムを主食からも補える

 玄米に含まれるカルシウムは骨の形成や副交感神経などに作用してリラックス効果があるといわれていいる重要な栄養素の一つですが、現在の食生活ではほとんどの方が不足がちになってしまっているのが事実でしょう。

 

 特に現代人はカルシウム吸収率を下げるといわれているリンを摂取する機会が多く(おかしやインスタント食品などの加工食品の多くにリン酸塩として含まれている)、発育期から成長期の骨の成長、またご年配の方が多くなるといわれる骨粗しょう症などの病気についても食生活や生活習慣との関わりがあることも知られてきているのも事実です。

 

 玄米だけでは不足するカルシウムを補うことはできないかもしれませんが玄米食を通じてカルシウム摂取の必要性と副食材などとのバランスについても考えていきたいものですね?

 

 白米ってほとんどの有用成分を削り落してある状態なんですね・・・白米は中心の炭水化物の部分がほとんどで、玄米にはとっても大切な肝心かなめの部分が多く含まれていますね。


食物繊維は白米の6倍との研究も!

 玄米は白米に比べて食物繊維を豊富に含んでいるとの研究も紹介されています。精米の仕方にもよるとは思いますが、玄米の食物繊維は白米の6倍多く含まれているとの紹介をされている方もあるようです。食物繊維はおなかの調子を整える整腸作用があるといわれ、お客様からは定期的なお通じを促し便秘を解消してくれるとのお声を頂戴することがあります。

 

 また、近年GI値と呼ばれる血糖値の上昇指数においても通常の白米に比べて、玄米を摂取した場合には血糖値上昇が遅く、インシュリンの分泌が緩やかで、また、そのインシュリンによっての血糖値の低下が緩やかに起こるため、空腹感を感じるまでに倍近くの時間があることも知られてるようになってきています。

 

 短時間での多量のインシュリン分泌とそれに伴う空腹感の到来を短時間で繰り返す「血糖値スパイク」の状態を起こさないためにも白米の早食い、炭水化物のみでの食事などはこれから気を付けるポイントとなるかもしれません。食事は日常ですので生活習慣を見直すことも大切ですが、我々はそれ以前の食に関する価値観を根本から見直していく時期に差し掛かってきているかもしれませんね?


玄米は誰が食べても万能食品なんですか?

 玄米は今まで述べてきたように非常に有用な成分を多く含み、また、多くの知られていない効果が科学的に証明されてきてはいます。しかしながら、良い話ばかりにクローズアップするのではなく正しく学んで正しく取り入れていかなければかえって健康を損なってしまうことにもなりえません。

 

 せっかく玄米食を始めたのにちょっと体調が・・・・なんて状況も起こりうるのです。例えていえば炎について考えてもうまく使えば調理したり、温めたりできますが、間違ってしまえば大やけどしたり命の危険を伴います。同じように全てのものには表と裏があることをよく考えて取り入れていかなければなりませんね。

 

 特に玄米食をもっと例えれば胃腸にとってのジョギングに近いかもしれません。ジョギングもすぐに長い距離を速く走るのではなく、その日の体調、膝を傷めないように、気温などと相談して走る距離や時間を変えている方が多いと聞きました。

 

 玄米食もいきなりレギュラー食にするよりは7分精米などで始めて美味しく楽しんで続けていただけたらより違った食の風景が始まるかもしれませんね。体調がすぐれない日には白米に戻して、また、おかゆにして胃腸のコンディションと相談しながら玄米食を楽しんでいただけたらありがたいですね。